春はデトックス!薬膳で養生レシピ♪

動物が冬眠から目覚め、植物が芽吹き始める春は、自然のエネルギーが高まる季節です。
行き場のないエネルギーが、からだの中で逆噴射すると鼻水・目のかゆみ、めまい・のぼせ・頭痛・イライラなどからだの上の方で症状が出ます。
冬の間に貯えたものを使い始める季節・・・ということから、春は解毒の季節ともいえます。
しっかり解毒をし、意識的に氣をめぐらせて発散させるように心掛けないといけません。
また、暖かくなると、体内の働きも活発になるので「血」を消費するようになります。
陰陽のバランスとしては、補血、養陰を適切に摂取し、肝臓を養い、気を巡らせてあげましょう。
脾胃機能をかばってあげる事も忘れてはいけません。

そんな春の薬膳、、、先日のイベントランチのレシピから御紹介致します。

春はデトックス!薬膳で養生レシピ♪

今回、メインのライスサラダには菊花をあしらいました。
菊花は、気を巡らせる作用、目の働きを調整する作用があります。五臓の肝にこもった余分な熱を鎮め、目の充血を改善します。また、解毒効果が毒を解消し、皮膚の腫れ物などの炎症を鎮めます。
そして、スープベースには、補血効果のある鶏血藤、利尿や健脾効果のある焙じハトムギ、健脾効果のある干大棗を使用。
胃腸の働きを高めると同時に、からだの水分代謝をよくし、溜まった毒を排出効果があります。

春のライスサラダ

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<材料>

菜の花・たけのこ・フキ・ゼンマイ・新れんこん・えんどう豆・つくし・菊花・新ごぼう・セロリ・ラディッシュ・みかんの皮・フライドオニオン・ガリ・サニーレタス・わさび菜・ピンクごはん
<作り方>
野菜の下ごしらえ
菜の花      茹でたあと、醤油でもむ
たけのこ     アクヌキをして煮る
(しいたけ出汁3、酒1、みりん1、薄口しょうゆ0.5)
フキ       塩もみをして、さっと茹でてスジをとり煮る
(しいたけ出汁3、砂糖0.5、酒1、みりん1、薄口しょうゆ0.3)
ゼンマイ     アク抜きをして煮る(しいたけ出汁4、酒1、みりん1、しょうゆ1)
新レンコン    薄くスライスして、さっと湯通しして、甘酢につける
(基本の甘酢: 酢 大さじ3、砂糖 大さじ1 塩 小さじ1/2)
エンドウ豆    さやから豆を摂りだし、やわらかくなるまで塩ゆでする
つくし      ハカマを取り、アク抜きをして醤油でもむ
菊花       花びらをとり、さっと茹でて甘酢につける
新ゴボウ     ささがきにして、キンピラにする
セロリ      薄くスライスして水にさらす
ラディッシュ   薄くスライスして、水にさらす
みかんの皮    皮を薄く剥いて、さっと湯通し、きざむ。
(1コ分)    鍋に洗双糖大さじ4をいれ、火にかけて砂糖が水っぽく溶けてきたら、きざんだみかんの皮を入れて、キャラメリゼのようにからめていく。
フライドオニオン 新玉ねぎをスライスして色がつくまで油で揚げる(180℃)
ガリ       新生姜を薄くスライスして、さっと湯通しして甘酢に漬ける
サニーレタス   手で適当にちぎる
わさび菜   手で適当にちぎる

ピンクごはん   米4合に黒米大さじ1を加えて炊き、薄めの酢飯を作る。
仕上げに、薬膳酢(米酢10:五味子1)を少し加えて仕上げる。
御家庭で作られる場合は、通常の酢飯で大丈夫です。
五味子(クリック)ってこんなもの

仕上げ
ピンクごはんに、多彩な春野菜をのせて仕上げる。

春の野菜は、前年の寒い時期に、植え付けた野菜です。
じっと暖かくなるのを待ち、春、少し気温が上がってくると少しづつ大きくなり食べることができるようになります。
菜の花は、血行と気のめぐりを改善。発散作用で病気の侵入を防ぎます。
そして、玉ねぎは、胃腸を温めて働きを高め、解毒パワーをアップさせます。
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薬膳の五行の考え方では 春は食物同様に人間の体も目覚める季節です。
わたしたちも、冬の間は新陳代謝が落ち、脂肪や毒素、老廃物などをため込んでいます。
春野菜には、そんな体をデトックス(解毒・浄化)する効能があります。

これは、野山に自生する山菜にも共通しており、野菜と同じまたはそれ以上に、デトックス効果も強力な抗酸化力があります。
今回は、すばらしい春の野菜をしっかり食べて頂けるようにライスサラダにして頂きました。

酢は春に取り入れたい酸味。五味子も配合して肝臓機能の強化増強!
その上、冷や飯になっている事で、レジスタントスターチ(難消化性デンプン)に変化し、食物繊維のような性質を持ち腸内環境を改善してくれます。
また、しっかりと噛んで食べる事ができるので、からだにとって、すごくイイですね。

薬膳アドバイザーの享子先生と料理人yasutoさんのアイデア光る!美味しくて見た目も素敵なお料理になりました。

<トッピング>
・豆鼓の鳥そぼろ炒め
鳥ひき肉150g 豆鼓大さじ1、塩こしょう、醤油
フライパンに油をうすく引き、豆鼓を入れて中火にかけて軽く香りを出す。
鳥ひき肉を加えて、塩こしょうで味をととのえたら、火にかけてから醤油少々で香りづけをする。

・ジャコナッツ
アーモンドをミキサーにかけて砕いてから、フライパンで弱火で空炒めする。
ナッツの油がにじんできたら、ジャコを加えてパリパリになるまで空煎りにする。
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トッピングは、お好みでお掛け下さい。

彩りも良く、おいしいライスサラダ、これからの季節、外でのランチにもいかがですか?
手に入る春野菜を使って、オリジナルアレンジもおもしろそうですね。

豆乳・長芋ソースグラタン

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<材料>

新じゃが、新玉ねぎ、アスパラ、芽キャベツ、パプリカ(赤・黄)、そばの実、山芋、塩、こしょう
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<作り方>
1、新じゃがは柔らかくなるまで茹でる
2、新玉ねぎは切り目を入れてオーブンで火が通るまで焼く
3、アスパラと芽キャベツはさっと茹でておく
4、パプリカは一口大にカット
5、ホイルで器を作り、野菜を入れて塩こしょうをしておく
<ソース>
6、山芋はすりおろし、豆乳を加えてトロミを加えながら伸ばしていく(同量程度)、塩こしょうで味をととのえる。

7、ホイルに入れた野菜の上に、ソースをかけ、ゆでた蕎麦の実をちらし、オーブン又はトースターで焼く。
ホットプレートでも焼けます。

山芋には、薬膳的に滋陰・健脾があります。この山芋をソースに使用して、新じゃが、新玉ねぎ、アスパラなどの春野菜でグラタンに仕上げてます。
今回、トッピングされた そばの実は、古民家の家主さん、yasutoさん、わたくしも参加している そばくらぶ で生産したものです。
そばも、胃を活発に動かし胃腸に溜まった食べ物を消化させる、肝の状態をよくして気の巡りを改善するなどの効果があり、春の養生に効果があります。

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新玉ねぎのオニオンスープ

4人分
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<材料>

新玉ねぎ1こ、小かぶ4こ、紅花、水600㏄、塩、こしょう、享子さんオリジナル薬膳スープベース(鶏血藤、焙じハトムギ、干大棗使用)
<作り方>
1、鶏血藤、焙じハトムギ、干大棗を水600㏄で煮出しておく。その後、紅花も投入して煮出す。⇒薬膳スープベース
2、玉ねぎをスライスして鍋でアメ色になるまで弱火で炒める(30分ぐらい)
3、煮出した薬膳スープベースを加えていき、塩こしょうで味をととのえる。
4、小かぶは、皮をむいてスープで味をつけておく。

補血・健脾の効果がある薬膳スープベースに、新玉ねぎ・小かぶなど気血の流れを巡らせる食材を使用しています。
また、紅花も血を巡らせます。
エネルギーが高まる季節、しっかり補血をして気血を巡らせるのにぴったりのスープになりました。

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米粉のどら焼き

4人分
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<材料>

米粉 100g、豆乳 120g、洗双糖 15g、イチゴ 4こ、あんこ 200g、桜の塩漬け
<作り方>
1、ボールに米粉、洗双糖を入れ、豆乳を加えていき、ダマにならないように混ぜていく。
2、フライパンに薄く油をひき、小さなホットケーキを焼くような感じで両面に焼き色がつくまで焼く。
3、表になる部分に桜の塩漬けをのせておく。
4、焼き上がった生地にあんこ、いちごをのせて、もう一枚の生地ではさみ、ラップで空気を抜きながら丸めていきどら焼き状にする(注:熱いうちにやらないと、形を作りにくい)

いちごは、胃腸の働きを助けるとともに肝にたまった余分な熱を静めてストレス解消に効果的です。
小豆は「利尿作用」があり、むくみ改善に効果的です。また、強い解毒作用もあります。

まとめ

いかがですか。
聞き慣れない材料もありますが、春の旬の野菜をとり入れる事で自然と春の養生ができます。
積極的に春の野菜をとり入れて、からだ気を巡らせてしっかりとデトックスしていきましょう。
また紅花など、簡単に使える食材もあるので、摂り入れてみてはいかがでしょうか。

produce by Kyoko Yamakawa
cooking by Yasuto Kohakura
@tao no ie 陰陽ハーブmoku♡moku倶楽部

※今回、お砂糖は洗双糖を使用してますが、上白糖などのように精製されてなく、ミネラルも豊富です。
味も黒砂糖に比べてまろやかでクセがないので、コーヒーやケーキ作り、お料理もまろやかに仕上がります。
きび砂糖も同様に自然な風味やこくが味わえます。
洗双糖が見つからない場合、きび砂糖などを使用されても美味しくできあがると思います。

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