カカオニブってどんなもの？

カカオニブ、ごぞんじですか。

スーパーフードとして、最近ではよく聞くようになりました。
カカオニブとは、チョコレートの原材料であるカカオ豆からできています。

カカオは、中央アメリカから南アメリカにかけて熱帯地域の密林の木の果実の種です。
学名は“テオブロマ　カカオ”＝“神様の食べ物”といい、スウェーデンの科学者カール・リンネが、非常に重要な植物と考えて、１７５３年に名付けたものです。
４０００年前から自生していたと言われています。

このカカオがどうなるかと言いますと、、、
カカオ豆の胚乳部分からとれるのが、カカオマスです。これは、チョコレートとココアの原料となります。チョコレートを買うと原材料の部分に名前を見かけると思います。このカカオマスから分離した脂肪分で出来たのがカカオバターです。これは、チョコレートや化粧品などの原材料としても使われています。
そして、カカオマスを圧搾したあとに脂肪分を取り除いたカカオパウダー、そして、カカオ豆の外皮を取り除き粗く砕いたものがカカオニブです。

では、カカオには、どのような栄養素が含まれているか、ご紹介します。

カカオの栄養

１、ポリフェノール（テオブロミン）！

ポリフェノールの１種　テオブロミンという成分は、血行をよくし脳を刺激して集中力を高めるほか、緊張をやわらげるため、リラックス効果にも優れています。自律神経を調節して気持ちを静める効果があるので、ストレスやイライラの解消にもお勧めです。
カカオのほろ苦さの素は、このテオブロミンというカカオ固有の成分によるものです。
他にも、カカオポリフェノールカテキン、エピカテキンなどを含む多くの抗酸物質を含んでいます。
このため、心臓病のリスク軽減、動脈硬化の予防のほか、脳梗塞の改善、脂肪の蓄積抑制などの効果があるといわれています。

２、ミネラルが豊富！

鉄分やマグネシウム、亜鉛、カルシウムなどのミネラル類がたっぷり含まれています。
マグネシウムは、ポリフェノールとの相乗効果で血管拡張による降圧効果も期待されます。
また、食物繊維（水溶性繊維）も豊富に含まれているので、便秘改善も期待できます。

３、フェニルエチルアミン（PEA）

PEAは、わたしたちが恋に落ちた時に体内で生成される主要な化学物質です。
これが、恋愛をしているかのような、幸福感や高揚感をもたらしてくれるそうです。
そのため、精神を安定させたり、活力が溢れる効果もあると言われています。

４、アナンダミド

アナンダミドは運動の後、からだで自然に生成されるカンダビノイド・エンドルフィンです。
カカオ以外に発見されている植物はなく、とても気分の良い時に放出されるので“至福の化学物質”として知られています。

５、ビタミンC

カカオニブ２８ｇでビタミンCを２１％摂取できるという研究発表があるといわれています。
１００ｇ当たりに換算すると、約４４ｍｇ、こいれは乾燥した木の実や種としてすごく高い値です。

まとめ

いかがですか。
ポリフェノールを多く含まれるために、アンチエイジング効果もあるカカオ。
高血圧や動脈硬化などの成人病の予防にも期待できます。
また、フェニルエチルアミンやアナンダミドのような幸福物質も他に類見ない程豊富です。
このほかにも、トリプトファン（セロトニン生成）という気分を高める物質も含まれ、ストレス防御網が改善します。
からだの形成に役立つミネラルが豊富なうえ、脳の活性化や精神的な効果も素晴らしい効果が期待されます。
お口がさみしくなった時やイライラした時、毎朝の食事になど、少し摂り入れてみませんか。

食べ方
簡単にスムージーやヨーグルトにトッピングしたり、そのままでポリポリと頂くだけでもおいしいです。
クッキーなどに入れてもおいしいですが、できるだけ生で食べることをお勧めします。
※そのままで頂く場合は、最初は苦みが気になりますが、いつの間にか慣れていきます。

おまけ
もちろん、一般に販売されているチョコレートに入っているカカオにも原材料には同じものが含まれていますが、加工するうえで加熱や砂糖が大量に入っていたり、食物油脂（トランス脂肪酸）が多く含まれたりで効果が激減します。
原材料表示、一度見てみてください。
一番多いものが、最初に書いてあります。

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