驚き!ビワの力!~ビワの葉療法とは~

オレンジ色の果実 ビワ、おいしいですね。

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昔はどこの家の庭にもあったようです。
今はほとんどの家庭で伐採されてなくなっているようです。

ビワはバラ科に属する植物で、びわの葉の成分は、ブドウ糖、ショ糖、果糖、マルトース、でんぷん、デキストリン、酒石鹸、クエン酸、リンゴ酸、アミグダリン、タンニン酸です。
去痰作用のあるサポニンも含まれているとされているものもあります。
これらの成分の中で特に有効なものは、アミグダリンをはじめとするクエン酸、リンゴ酸、酒石鹸などの有機酸です。有機酸はタンパク質を消化するために欠かせない成分です。

ビワ葉や種には優れた薬効のあることが古くから知られており、今日まで伝えられてきました。

では、ビワの葉の有効成分について御紹介します。

びわの葉の有効成分

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ビワの葉、種の効果の中心となる成分はアミグダリン(ビタミンB17)です。
(ビワの種には、ビワの葉の1,300倍程度のアミグダリンが含まれていると言われています。)
生活習慣病やアレルギー、鎮痛などに対するビワの葉の効果はアミグダリンの作用+ビワの葉に含まれるその他成分の統合調和により発揮されていると考えられています。

1、血液を浄化する

人間の血液は本来は弱アルカリ性に保たれていますが、偏った食生活やストレスなどによって酸性に傾き、それが続くとさまざまな病気を誘発しやすいことが近年たくさんの専門家から指摘されています。
びわの葉エキスには血液を浄化して弱アルカリ性にすることができる効果が発見されており、これはガンをはじめとする様々な病気の治療の根本になります。

今から、五十年ほど前、大阪大学の安田寛之博士は、家兎を使った次のような実験を行いました。その実験とは、ビワの生葉75gを金属性の円筒の中で加熱し、円筒の先から出る熱せられたビワの葉の成分を含んだ蒸気を、家兎の腹部に約9センチのところから吹きつけるというものでした。
この実験の結果、濁った血液がわずか5分でアルカロージス(弱アルカリ体質)に変わり、骨組織も体内臓器も健康になり、体重が増えることがわかりました。

2、ガンの治療に活用

アメリカの生化学博士エルネスト・T・クレブスⅡ世は、「ガンの原因はビタミンB17の欠乏症にある。腫瘍はその防御反応があらわれるためである」として、アミグダリン(ビタミンB17)を用いたガン治療を提唱しました。また、アメリカのガン治療の専門医ジョン・A・リチャードソン博士は、「ビタミンB17はすべてのガンに100%近い制御率を示した」として、250例中、248例に効果があった臨床報告を発表、医学界だけでなく一般の人達にも大きな衝撃を与えたと言われています。

アミグダリンの効果

自然界には、アミグダリンを含む植物が多く、ビワの他に梅や杏、プルーン、モモ、さくらんぼ、りんごなどのバラ科の植物の種子にも含まれています。
アミグダリンは微量の青酸を含む糖質から成っているので「アミグダリン青酸配糖体」と呼ばれます。
青酸というと無条件「猛毒」と思われていますが、ビワの葉のアミグダリン青酸配糖体は不活性の安定した物質で、青酸だけが遊離した状態で存在しているわけではありません。
アミグダリンは体内に入ると、特にガン細胞が多量に放出するベータブルコシダーゼという特殊な酵素で加水分解され、青酸とベンツアルデヒドという物質を発生します。この二つの物質は単独だと毒性の強い物質ですが、その後の段階で、生体にとって保護的に働く別の酵素ローダネーゼ(ガン細胞以外の体内のいたるところに多量に含まれる保護酵素)によって、シアン化合物は安息香酸、ベンツアルデヒドはチオシアネートという安全無害な物質に変わることが実証されています。
アミグダリンは、正常細胞にとっては有益に作用し、ガン細胞ではβ-グルコシターゼ酵素の作用で青酸とベンツアルデヒドとに分解され、強烈な複合毒素となってガン細胞だけを選んで攻撃するそうです。
また、ベンツアルデヒドが無害物質に中和するとき、モルヒネ以上にガンの痛みを和らげる力も持っていると言われています。

他にも、

・鎮痛作用

・殺菌作用

・抗リウマチ作用

といった効果があります。

現代の生活では、食生活をはじめとして不自然な生活の影響で血液が酸性に傾きがちになり、免疫力や抗病力、自然治癒力が低下しているひとが増えています。
いわゆる、生活習慣病やアレルギーが激増している現象がこれに当たります。
もちろん、がんも生活習慣病の一つです。

3千年も昔から、涅槃経(ねはんきょう)などインドの古い仏典の中に、びわは大変優れた薬効を持ち生きとし生けるものの万病を治す植物として登場し、びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていた癒やしの植物 ビワ。
ビワは、わたしたちとって、とても重要な働きをしてくれる自然の恵みと言えます。

では、ビワの葉を使用した療法とはどのようなものなのか?御紹介します。

ビワの葉療法ついて

(1)ビワの葉を直接患部に貼る方法

色の濃い古いビワの葉を選んで採取し、表のツルツルした面を患部に当てて貼っておくと、体温によりビワの葉が温められて薬効成分が少しずつ皮膚から浸透し、痛みや腫れが緩和されると言われています。

(2)ビワの葉をあぶって撫でる方法

厚手の生葉の光沢のある表面を焦げない程度に火で焙り、二枚合わせて両手で10回ほど擦り合わせ、これを一枚ずつ両手に持って熱いうちに皮膚に直接密着させ、押し揉むようにして撫でます。
ビワの成分が皮膚から浸透します。

(3)ビワの葉温灸

ビワの生葉に棒もぐさを使用する温灸法です。
もぐさの効果、ビワの効果、温熱効果とツボへの刺激など大変効果のありますが、家庭では煙やにおいのため一般家庭では取り入れにくい療法と思われます。
もぐさは、どこでも使用できないため、遠赤外線温熱治療器も市販されています。
これは、遠赤外線の熱で器具の先端部に染み込ませたビワの葉エキスを蒸気化して皮膚を温めます。
遠赤外線は他の熱源に比べて深達力が強く、皮膚表面だけでなく身体を芯から温めることが期待できます。
温灸はしたいけど、もぐさは大変だという方におすすめです。

(4)ビワの葉茶

ビワの葉を煎じて飲む方法です。
滋養強壮、疲労回復、食欲増進、下痢止め、湿疹、咳止め、ぜんそく、アトピー性皮膚炎や花粉症、などにも効果があったと言われています。
利尿効果も高いお茶で、むくみの解消につながります。
クセのない味で、飲みやすいく、ビワの葉の効能で生活習慣病の予防にもつながることが期待されます。
作り方
ビワの生葉15~20グラム(2~3)枚の表面に生えている毛をたわしなどでこすって取り除き、きれいに水洗いする。
風通しの良いところに干し、生乾きのうちに細かく刻む。それをもう一度干してカラカラになるまで乾燥させる。
水400mlに、乾燥した葉(細かく切ったほうがよい)を加え、とろ火で水が3分の2から半分くらいになるまで煮詰める。
この煮汁を漉して、できあがりです。
このようにして作った煮汁を2~3日に分けて、1日に2~3回飲みます。1回に飲む量は10~20mlで良いでしょう。
症状のある人は全量を1日で飲んでも良いです。
ただし、上記の方法ではお茶というより煎じ薬という感じの味になると思います。
お茶としておいしく飲むには焙煎が必要で、処理も少し時間を要し家庭では大変かと思いますので、市販のびわ茶もオススメです。

(5)ビワの葉風呂

ビワの葉を煮出し、煮出し湯をその葉と一緒に風呂に入れます。
身体の芯から温まり、湯冷めしにくいので冷え症の人にお勧めです。
アトピーなどの皮膚病や皮膚トラブルの人に良いと言われています。

(6) ビワの葉エキス(ビワの葉酒)

普通の果実酒を造る要領で、よく洗ったビワの葉をホワイトリカーに漬けます。
ホワイトリカーで作ったビワの葉エキスは口内炎、歯槽膿漏などに使えます。
半分ほどを薄めて飲むと滋養効果があったり、風邪などで喉が痛い時には水で薄めてうがいなどにも良いようです。
ただし、濃すぎるとむせますのでご注意を下さい。
また、捻挫、突き指、鞭打ち症のほか、慢性の関節痛、傷口の消毒や虫さされや水虫にも効果的と言われています。

作り方
ビワの葉(1年以上たった濃い緑色で肉厚のもの)をタワシで両面をよく洗って水気が切れるまで乾かし、1~3センチ幅に切る。
タワシで洗う時に葉の裏側にある綿毛をできるだけきれいに取るのがコツです。(綿毛は濁り、アレルギーの原因になることがあります。)
果実酒用の広口ビンにホワイトリカー(玄米焼酎)1.8リットル、ビワの葉120グラム程度を漬け込み、密閉して冷暗所に置きます。
3~4週間経ったら葉の上下を入れ替えます。(時折、ひっくり返して混ぜて下さい。)
上から押さえて葉と葉の間の空気を抜き、できるだけ葉が浮いてこないようにします。(葉が上に出ているとカビの生じることがあるのでご注意ください。)
3,4ヶ月で出来上がります。(長く漬け込んでも問題ないです)
※ビワの種でも、同様にエキスを作る事ができます。
(ビワの種は完熟した実の種を使用して下さい。種は切れ目を入れて漬け込みます)

こちらが、わたしが2ヶ月前に漬けたビワの種です。(1年寝かせる予定です)
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まとめ

いかがですか。
ビワの葉療法はもともと仏教医学としてわが国に伝えられたもので、三千年以上の長い歴史を持っています。
とてつもなく長い年月のなかで生き続け、今でもすたれることなく行われている民間療法であり家庭療法です。

ビワの葉療法の効果は、血液浄化とデトックス作用があります。
身体に取り込まれた不要なものや、有害なものを肝臓で処理し、汗や尿として体外に排泄するのを助ける働きがあり、温熱療法であれば体温の上昇作用もあります。
血液循環を改善し、体内酵素が活性化され、新陳代謝の向上につながります。

東城百合子先生家庭でできる自然療法にも、大変効果の高い自然療法として取り上げられております。
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自然療法の大変参考になる書籍です。ご興味のある方は、ご参考にされて下さい。

ビワの体験例についてはこちらをご参照下さい。

お茶やお風呂などは、簡単で始めやすいです。
自然の恵みで安心なビワを生活に取り入れてみてください。

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