活性酸素、、、最近では本当によく耳にするようになりました。
では、活性酸素ってなんでしょう。
とにかく、よくないというイメージは強いと思います。
老化や病気を招き、美容や健康の敵なイメージですね。
活性酸素は、生きていると必ず発生します。
ヒトは酸素が必要な生物なので、当然呼吸もします。
普通に生活していても、酸素は不可欠なものです。
活性酸素になるのは、この内約2％ぐらいと言われています。
実は、活性酸素は、からだにとって必要なものでもあるのです。
読んで字のごとく、酸化させる力が活発な活性酸素、体内に入ってきたウイルスなどの異物をやっつけたり消毒したりして身体を守ってくれます。
活性酸素が、体内の細菌やウイルス、ガン細胞などを除去してくれるのです。
では、なぜ、悪者扱いになっているのでしょう。
活性酸素について、少しご説明します。
活性酸素について
活性酸素は、４種類あります。
からだを守ってくれる活性酸素（体内に消化酵素がある)２種類と悪さをする活性酸素(消化酵素がない）２種類です。
・からだを守ってくれる善玉活性酸素（体内に消化酵素がある)
・・・スーパーオキシドラジカル、過酸化水素
・悪さをする悪玉活性酸素(消化酵素がない）
・・・一重項酸素、ヒドロキシラジカル
スーパーオキシドラジカル、過酸化水素は、体内に消化酵素があり、ウイルスや細菌からわたしたちを守ってくれる活性酸素としての役割を果たします。
しかし、増え続けると不安定なスーパーオキシドラジカルや過酸化水素は、ヒドロキシラジカルという強力な酸化力を持つ活性酸素に変化します。
このヒドロキシラジカルが、世に言う悪者です。
からだの中で手当たりしだいに攻撃、、、酸化反応をおこしたり、細胞や遺伝子を傷つけます。
一重項酸素も、ヒドロキシラジカルほどではないですが、紫外線などの刺激で皮膚や目に発生し悪さをします。皮膚を形成するたんぱく質を酸化・変質させますのでシミ・シワを増加させます。
では、このヒドロキシラジカルが、どのような弊害をもたらすか、ご紹介します。
過酸化脂質ができる
細胞膜に含まれる不飽和脂肪酸を酸化させて、過酸化脂質を作ります。
これにより、動脈硬化、不整脈、血栓などの病気を引き起こす可能性があります。
免疫機能の低下
過酸化脂質ができることにより、免疫力も低下します。
アレルギーやアトピー、鼻炎、関節炎などの炎症を起こします。
もちろん、風邪もひきやすくなります。
老化の進行
老化色素と呼ばれるリボフスチンが作られます。リポフスチンが組織内で増加するとその細胞は機能不全に陥ってしまいます。
（過酸化脂質がタンパク質と共に酸化してできるのがリボフスチンです）
肝細胞、心筋繊維、神経細胞などに現れ、老化が進行します。
一つ、一つの細胞が、元来の働きをできなくなるので、いろんな病気を引き起こしていきます。
しみ・しわ・白髪・白内障・糖尿病・潰瘍、、、もちろん慢性的な疲労（未病）もその一つです。
ガンの発生
遺伝子を形成する核酸が酸化されることにより、ガンのような大病を招きます。
ホルモンバランスを崩す
卵巣の細胞に直接ダメージを与えて、ホルモンの産生にも影響を及ぼすこともあります。
まとめ
活性酸素は、本来からだに必要なものではあるが、増えすぎると身体にとって弊害を起こします。
酸化されなくてもよい細胞も酸化され本来の働きができなくなることで、からだにとって有害な物質が体内に残ったり、自らの修復機能で本来の状態に戻せなくなり多くの病気を招く事になります。もちろん、脳にも影響を及ぼします。
歳はとっても、必要以上の老化は要らないですね。
わたしたちは、日々の生活で活性酸素を増えすぎないようにして行きたいものです。
では、この活性酸素が増える原因をあげてみましょう。
・強すぎるストレス
・過度な紫外線
・喫煙
・電磁波
・過度な運動
・食生活の乱れ
・生活習慣の乱れ etc
こうしてみると、バランスのよい食生活と規則正しい生活が必要です。
忙しさから、自分の生活をなかなか見直せなかったりしますが、少しでも氣をつけることで活性酸素の増加を減らす事もできます。
ストレス社会の現在、ストレスを完全になくすということはできませんが、自分なりのストレス解消法を作るなり、毎日の食事の中で抗酸化作用のある食べ物をバランスよく摂取するようにすることも有効です。
日々、生活を樂しく過ごせるよう、一つから自分にできること考えてみてください。
笑顔で健やかな生活が過ごせますように。。。
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